そば屋のおやじのひとり言

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                     『もっと外で遊べ』
 先日息子が私に『山』に行くと言った。山に行くと言ったって小学校6年生だから修行僧になるわけでも 山ごもリするわけでもない。近くの山に登るだけだ。
ハイキングコースになっているわけでもないが、道らしきものはある。私も子供のころにはよく登った山だ。
テレビゲームかまんがの本ばかり読んでいるので、とても良い事だと思った。

『山ぐらい いちいち報告せんと勝手に登れ』

と 一瞬思ったが、その辺は私の子供のころによく似ている。几帳面と言うか、律儀と言うか、気が小さいと言うか・・・
 しかし、一抹の不安が頭をよぎった 熊が出るのだ。

秋になると、冬眠に備えて熊が食いだめをする。最近は餌がないため民家まで降りてくる。だいたい柿の木きなんかに上って荒らしていくが、まれに家の中まで入ってきて冷蔵庫を勝手にあける。
一言でも言ってくれればいいが勝手にあける。

失礼なやつだ。
中には冷蔵庫を開けておいて何も食わないやつもいる。 そんなに貧しいものを食べているつもりはないが・・・。 
なんて笑い話を聞いたことがある。

 となり町なんか、夜9時ごろ役場に、正面玄関の自動ドアから熊がおいでになったらしい。住民票でも取りに来たのか 婚姻届の提出か。 
好みの職員がいなかったのか、対応が悪かったのか、とにかく 裏の自動ドアから何も言わず帰っていった。
 また、国道を車で走っていると、いたちやきつね・たぬきなんかは当たり前。いのししにぶち当たって自損事故なんてのもよく聞く。
鹿の泣き声がうるさく、農道を歩いているとき地鳴りがすると思ったら、目の前を十数頭の鹿に横切られ腰を抜かしかけた人もいる。

これは本当。

 話はそれたが、今は春といったて山に熊は付きものみたいな・・・  そんな土地柄だ。
そんな時、ふと自分の子供のときの事を考えてみた。
う〜ん・・・・  な〜んだ もっと危ないことやってたじゃないか。

友達と5人ぐらいで、お城跡の石垣(20〜30メートル)よじ登って降りてくるとか 交通量が少ないとはいえ、はじめて信号がついた見通しのきかない交差点を突っ切るとか その他、親が聞いたら顔真っ赤にして怒りそうなこと・・・

まっ 熊ぐらいどうにでもなるか。運が悪けりゃ その時はその時 と いろいろと考えていたのだが、朝出て
11時には戻りテレビゲームしながら弁当食ったそうだ。


2002.06/04     『今年のサラリーマン川柳より』
 ちょっと時期が外れましたが、今年のサラリーマン川柳の中からピックアップしました。どれか覚えはないですか?

  『リストラは ないのかモー娘また増員』

  『受験より 狭き門かな 再雇用』

  『こずかいも 平日半額 お父さん』

  『家を出る 時間が同じ 父とごみ』

  『まじっすか 「すか」がついてて 丁寧語』

  『振り向けば かわいい着メロ 出る上司』

  『発泡酒 はじけたバブルの 味がする』

  『手料理が どれかわからず みな誉める』
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